みなさん、こんにちは。カワモトです。
以前にYouTube広告や動画制作についてといった動画に関連する内容を紹介しましたが、画像を使用した広告もまだまだ有効です。
特にInstagramは若い世代を中心に幅広く利用されており、ビジュアルによる訴求が非常に強いため、飲食店にとっては強力な広告媒体となっております。
そこで今回は飲食店様にこそ実践してほしいInstagram広告の配信手順と配信のポイントを具体的に紹介していきます。
そもそもInstagram広告と飲食店の相性は?
冒頭でも紹介した通りInstagramは飲食店が自店舗のPRをする際に非常に相性が良い媒体です。
総務省の調査によるとInstagramの利用者は20代を中心に10代や30代といった若い人が多く、男女比はほぼ半々となっています。農林水産省の調査によると外食回数は20代が最も多く次いで30代が多いとなっているため、Instagram利用者層と合致しています。
また、Instagram利用者の多くが興味関心のある内容についての情報収集として使っているという調査データも出ていることからも新しいお店、自分が知らなかったお店を知るきっかけとしてInstagramは有効性が高いと考えられます。
加えて、Instagram広告では広告を配信する地域やどのようなジャンルに興味があるかなどターゲットを設定することが可能です。
的外れなターゲットに広告を配信して無駄な広告費を抑えられる点も相性が良いと言えるでしょう。
Instagram広告を始めるための事前準備
Instagram広告を配信するために必要な準備は大きく分けて以下の3つです。
- ホームページ
- Instagramのアカウント
- 広告として利用する投稿(画像とPR文章)
まずホームページですがInstagramのアプリ内だけでお店の魅力を全てPRすることは難しいでしょう。そのため、より多くのお店の魅力と情報をユーザーに提供するためにもホームページが必要となります。
ホームページをお持ちでない方は作成することを強くおすすめします。過去の記事で飲食店のホームページの必要性を紹介していますので、併せてご覧ください。
次にInstagramのアカウントですが、アカウントがなければ広告を配信できないため必須です。広告云々は関係なくすでにお持ちの方が多いと思いますので、ここではアカウントの作成方法は割愛しますが、まだアカウントを持っていない方はこちらを参考にアカウントを作成してください。
また、広告配信を行うにはアカウントをプロアカウント(ビジネスアカウントとも言います)にする必要があります。Instagramのアカウントをお持ちであればスマホから簡単にできますので、まだプロアカウントにしていない方は対応しましょう。
詳しい方法については以下の動画で丁寧に紹介されていましたので、こちらを参考にしてください。
最後に広告配信用の投稿を準備する必要があります。
広告配信用といっても普段行っている投稿と同じものです。広告として配信する投稿を1つ選択します。しかし、広告用として作り込んだ投稿を用意した方がユーザーに好印象を与えられるため、広告配信専用の投稿を用意した方がいいでしょう。詳しくは後述します。
Instagram広告の配信手順
まずはInstagramのアプリを開きプロフィールページを確認します。
次に広告で使用する投稿を選択し、画像右下にある「投稿を宣伝」という青いボタンをタップします。
広告によってどのような効果を期待するのかという目標を設定します。
一般的には「問い合わせを増やす」を選択しますが、飲食店の場合は問い合わせではなく来店を増やすことが目的ですので、「Webサイトへのアクセスを増やす」を選択します。
ウェブサイトのURLはもちろん自店舗のホームページを入力しましょう。
アクションボタンは広告に表示させるボタンですので、「詳しくはこちら」または「もっと見る」が適切でしょう。予約制のお店であれば「予約する」でも良いと思います。
続いてどのようなユーザーへ配信するかを設定します。一番下の「カスタムオーディエンスを作成」を選択します。
ここでは次の画像ように「どの地域にいるユーザーへ配信するか」「どのような事柄に興味・関心があるユーザーへ配信するか」「どの年齢層・性別のユーザーへ配信するか」を設定します。詳しくは次項で解説します。
お店から半径3Kmのような配信地域設定もできます。
広告配信のターゲットが設定できたら次に広告の予算設定と配信期間を設定します。
最後に支払い方法を設定します。Instagram広告ではクレジットカードでの支払いが可能です。
広告配信前にポリシーチェックがありますが、多くの場合問題はないかと思います。
念の為内容を確認いただき、「同意します」をタップしてください。これで配信の設定は完了となります。
広告の成果を上げるためのポイント3つ
ここまで広告の配信手順について紹介しましたが、ここからは広告による成果を上げる方法について具体的に紹介していきます。
せっかくお金を払って広告を配信するのですから、集客や売上UPに繋げたいと考えるのは必然です。集客UPなどの成果に繋げられるような対策を具体的に3つ紹介しますので、参考になれば幸いです。
ターゲットを明確にする
広告の成果を上げるために必要なポイント1つ目は「ターゲットを明確にする」です。
前述した通りInstagram広告では配信先のユーザーターゲティングを細かく設定できます。具体的には広告の配信エリアや、年齢層、性別、配信先ユーザーの興味関心などです。
配信エリアの考え方
まず、配信エリアでは実際に来店されるお客様の傾向を考えましょう。例えば、大阪を代表するビジネス街「本町」にあるお店であれば、想定されるメインのターゲットは近隣のオフィスで勤務されているビジネスマンやOLになるかと思います。そのため、配信エリアはお店から半径3Kmなどの設定が有効でしょう。
また、大阪の中崎町にある隠れ家的なカフェであれば休日に様々なエリアから来店してもらうことを想定されていると思いますので、大阪全域に配信する設定なども良いでしょう。
その場合ターゲットの設定が広すぎるため、膨大な広告費が必要となってしまいます。予算に限りがある場合は年齢層や興味関心など別の項目でターゲット設定を絞り込むと良いでしょう。
年齢層と性別の考え方
次に年齢層や性別についてのターゲット設定です。
例えば、大阪の梅田にある喫煙可能な純喫茶であればターゲットは中年の男性がメインと考えられます。近年、路上喫煙の禁止や飲食店でも喫煙不可というお店が増えているため、喫煙者はゆっくりとタバコを吸えるお店をよく探しています。そういったユーザー層に向けて30代〜50代の男性をターゲット設定するのは効果的です。
オーディセンス設定・興味関心の考え方
最後にオーディエンス設定の「ユーザーの興味関心」についてです。
こちらは自分のフォロワーがある程度いる場合、フォロワーの属性に似ている人に配信するといった方法もあります。しかし、来店に繋がるユーザー層か期待できるかどうか不透明なため、個人的にはカスタムオーディエンスの設定を推奨します。
カスタムオーディエンスでは具体的な設定をすることでピンポイントに広告配信が可能になります。例えば、ラーメン屋さんであれば「ラーメン」や「麺」といった設定があるため、それらを選択すると良いでしょう。
その他にも「喫茶店」や「コーヒー」など様々なオーディエンス設定があるため、お店の業種に合致しているものを選択するようにしましょう。
また、多くの人に知ってもらいたいという考えがあるのであれば「食事」や「ディナー」などのあえてターゲットを絞りすぎない設定も有効です。
このようにどのようなユーザーにお店のことを知ってほしいかのターゲティングが可能です。幅広いユーザーに知ってもらいたいとは思いますが、この辺りは予算と相談しながら設定するようにしましょう。
広告内容を徹底的に作り込む
ここまでターゲット設定について紹介しましたが、ここからは広告の内容そのものについて紹介していきます。
ここでいう広告とはいわばチラシのようなもので、実際にユーザーの目に触れるものです。とはいえ、内容自体は凝ったものにはできません。Instagramの広告は通常の投稿とほぼ同じで写真(動画)、テキスト、ハッシュタグ、URLの4つで構成されています。
作り込みのポイントはいくつかありますが、まずはいわゆる「映える写真」を複数枚用意することです。最近のスマートフォンであれば十分に綺麗な写真を撮影できますので、気軽に宣材写真を用意できます。
1枚目にはお店の一番の売りをとなる写真を選択します。
ラーメン屋さんであればラーメンの写真が挙げられますし、おしゃれなカフェであれば店舗の空間が挙げられます。
2枚目も同様に1枚目とは異なる魅力ある写真を選択します。上記の例で言えばラーメン以外のメニュー(チャーハンや餃子、ビールなど)や、違う角度から撮影したカフェ内観の写真などです。
3枚目以降にも同様の写真を掲載しても良いですが、同じ系統の訴求が続くと飽きられますので、人物写真やお店の雰囲気が伝わる店舗外観写真などを含めると良いでしょう。
続いてテキスト部分ですが、店名やアクセス情報(各線なんば駅から徒歩5分など)といった基本情報は必須です。その他には自分のお店はどんなこだわりがあるのか、どういった思い、どういったコンセプトで営業しているのかなどを記載することで興味を持ってもらいやすい傾向にあります。
また、「期間限定〇〇」「開業30周年」「元三ツ星レストランシェフが…」「この春リニューアルオープン」など様々な訴求がお店ごとにあると思いますので、そういったPRも有効です。
なお、ハッシュタグは普段の投稿で使用しているもので問題ありません。URLについては店舗のホームページを設定しましょう。
ホームページにこだわる
広告の成果を上げる最後のポイントは「ホームページにこだわる」です。
前述した通り、Instagramの投稿では掲載できる内容に限りがあります。テキストの部分で多くの情報を記載することはできますが、文字ばかりの部分をユーザーが読み込んでくれるかというと難しいと言えるでしょう。
そのため、広告の投稿では最低限お店の魅力をPRし、詳しくはホームページを見てという導線を用意することが得策です。ホームページであれば投稿の中で掲載しきれなかった画像や動画などを織り交ぜながらお店のPRができます。
また、お店によっては喫煙可能店や子連れ歓迎、車椅子対応など設備的な情報も公開できます。「小さい子供が一緒だと行くのはやめといた方がいいかな」などの心配されている方を「おむつ交換台があるなら行ってみようかな」など後押しすることができますので、細かなことでもホームページであれば記載しやすいため、ぜひホームページを用意して見てもらうようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は飲食店向けにInstagram広告の具体的な始め方から成果を上げるためのポイントまで紹介しました。
Instagram広告は今回紹介した方法とは別にFacebookと連携してより細かな設定ができる配信方法もあります。
しかし、飲食店で勤務されている方の多くは忙しいでしょうし、専門的な知識も必要になりますので、より本格的にInstagram広告を配信したい場合は広告代理店に依頼することをおすすめします。
今回紹介した方法は手軽にできる範囲で高い効果を期待できるものになっています。
興味のある方はぜひ一度お試しください。
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