みなさん、こんにちは。カワモトです。
以前にInstagram広告について紹介しましたが、国内の利用者数ではInstagramの3倍ほど多いと言われているLINE広告について今回は紹介します。
LINE広告は数あるSNSの中でも圧倒的なリーチ数（配信量）を誇る広告媒体です。
正しい運用を行うことで問い合わせや来店数を増やすことが期待できますので、興味がある方はぜひ利用を検討いただきたいと思います。
LINE広告はどのような特徴があるのか
LINE広告とはLINEアプリ上に広告を配信することができる広告サービスのことです。LINEマンガやLINEポコポコといったLINEに関連するアプリを利用しているユーザーに対して、年齢や地域などターゲットの属性に合わせた広告を配信することができます。
ユーザーが広告をクリックした際には店舗のホームページなどの指定したURLに飛ばすことができるため、LINEアプリ外へユーザーを誘導しお店の魅力を十分に伝えられます。
飲食店がLINE広告を活用するメリットやデメリットの解説
メリットとしては地域や性別、年齢などのターゲットに合わせた広告配信が可能であり、来店に繋がると想定されるユーザーに絞って広告を配信することで集客効果に期待できます。
また、クーポンやキャンペーンを併せて配信することで、リピート率の向上やファンの獲得ができる可能性があります。
デメリットとしては、当然ながら広告費や、広告配信のための労力がかかることや、広告配信に伴う集客効果が必ずしも得られるとは限らないことが挙げられます。
どのような集客施策にも言えることですが、「やれば絶対に成功する」というものではありません。
LINE広告を配信するための事前準備
LINE広告を配信するためには、事前にいくつかの準備が必要です。
以下では、LINE広告を配信するための主な事前準備について説明します。
LINEアカウントの取得
まず最初にLINEアカウントを取得する必要があります。LINEアカウントを持っていない場合は、LINE公式サイトからアカウントを作成してください。
LINE広告管理アカウントの作成
次にLINE広告管理アカウントを作成する必要があります。LINE広告管理アカウントは、上記のLINEアカウントとは別のアカウントで、LINE広告を配信するために必要なアカウントです。LINE広告管理アカウントの作成には、LINE公式サイトにアクセスして、必要事項を入力する必要があります。
入力する内容は難しいものはないため、設問通りに入力いただければ作成は容易です。
広告予算の設定
広告を配信するには、あらかじめ広告予算を設定する必要があります。広告予算は、配信する広告の種類や配信期間などに応じて設定する必要があります。
LINE広告はWEB広告の中でも比較的安価な広告媒体と言えますので、目的にもよりますが月に5万円〜を目安に検討いただければ良いと思います。
広告ターゲットの設定
広告を配信するには、配信対象となるターゲットを設定する必要があります。ターゲットには、性別や年齢層、地域、興味関心のある事柄などを指定することができます。
ターゲット設定は広告で成果を上げるために重要な内容となりますので、お店のコンセプトやどのような客層に来てほしいかなどを検討の上、設定するようにしましょう。
広告内容の準備
最後に、広告素材を準備する必要があります。広告素材には、画像や動画、キャッチコピーなどが含まれます。広告素材は、配信する広告のタイプに応じて適切なものを用意する必要があります。
飲食店の場合は店内写真や店舗外観の写真、イチオシのメニューやサービスといった画像や動画を用意しておくのがおすすめです。
ホームページの作成
すでにホームページをお持ちであれば問題ありませんが、LINEのアプリ内のみでお店の魅力を全て伝え切ることは難しいため、十分PRし来店率を少しでも上げるためにホームページは必須と言えます。
飲食店におけるホームページの必要性については別の記事で紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください。
以上が、LINE広告を配信するための主な事前準備です。これらの準備をしっかりと行うことで、効果的な広告配信が可能となります。
広告配信における注意点や工夫の紹介
飲食店がLINE広告を配信する際に、以下の注意点や工夫をすることで効果的な配信ができます。
また、WEB広告は設定して終わりではなく、配信をしながら運用することで効果を最大化していくことが大切です。
ターゲットを明確にする
先述した通り、どのような人たちに配信したいのかを明確にすることが大切です。
例えば、10代〜20代の若い女性向けの店舗であれば、設定すべき年齢層は10代〜20代で、性別は女性のみ。
また、興味関心の設定では「食べ物・飲み物」「美容・コスメ」など店舗のコンセプトに近しいものを選択すると良いでしょう。
タイミングを考慮する
配信する時間帯や曜日を考慮することも大切です。例えば、ランチタイムや夕食時に配信することで、飲食店の集客効果を高めることができます。
特にゴールデンウィークや年末年始といった大型連休に併せて配信することで普段では来店されないような顧客を獲得しやすい傾向があるため、計画的に配信タイミングを検討すべきです。
メッセージの鮮度を保つ
配信するメッセージは、常に最新かつ鮮度の高い情報を提供することが大切です。特に、期間限定メニューやイベント情報など、すぐに古くなってしまう情報は、配信タイミングを考慮して配信するようにしましょう。
特にすでに終了してしまっているキャンペーンやメニューの内容を広告配信してしまうなどのミスが無いように注意が必要です。
広告のデザインにこだわる
配信する広告のデザインは、見やすく分かりやすいものにすることが大切です。特に、画像を使う場合は、先述した料理やおしゃれな店内の写真など、目を引くものを選ぶことが効果的です。
また、ターゲットと掛け合わせた広告デザインを心がけることも効果的です。
例えば、ファミリー層を主な客層としているお店であればお子様向けのメニューが充実しているだけではなく大人も満足できる豊富なメニューを揃えていることをPRする広告デザインにするなどが挙げられます。
コンテンツの工夫
広告配信するコンテンツには、割引クーポンやポイント還元などの特典情報を提供することが有効です。また、LINEでしか見られない限定情報や、お得な情報を提供することで、顧客に対するアプローチを強めることができます。
定期的な配信
LINE広告の配信は一度配信するだけでは効果が出にくい傾向があります。定期的に配信することで、顧客とのコミュニケーションを深めることができます。
継続的に広告配信を行うと同時に、クーポンやキャンペーンなどの期間限定の特典を記載した広告デザインを入れ替えることでより効果に期待できます。
以上のような注意点や工夫をすることで、飲食店がLINE広告を効果的に配信することができます。
飲食店LINE広告でのキャンペーンの実施方法と成功事例
LINE広告は飲食店の集客に有効な施策の一つとして注目されています。特に、キャンペーンを行うことで、新規顧客の獲得やリピーターの増加につなげることができます。
ここでは、飲食店がLINE広告でキャンペーンを実施するための方法や私が関わったことのある過去の案件から成功事例を紹介します。
キャンペーンの設定方法やポイントの解説
LINE広告でキャンペーンを実施するためには、まず設定方法を把握することが大切です。キャンペーンの種類としては、クーポン配信やポイント還元、プレゼントキャンペーンなどがあります。その中でも、特に人気があるのはクーポン配信です。
クーポンを配信することで、新規顧客の獲得やリピーターの増加につながります。
また、キャンペーンを成功させるためには、以下のポイントに注意することが重要です。
- キャンペーンの目的を明確にする
- ターゲット層を明確にする
- 設定期間を決める
- 設定した期間内にキャンペーンを実施する
- 効果を分析し、改善点を把握する
成功したキャンペーン事例3つの紹介
次に、成功したキャンペーン事例を3つ紹介します。
①「お得なランチクーポン配信キャンペーン」
設定期間は1か月間で、ランチタイム限定でクーポンを配信するキャンペーンを実施しました。配信したクーポンは、新規顧客の約7割が利用するという好結果を得ました。
②「SNSで拡散するとお得なプレゼントキャンペーン」
設定期間は2週間で、LINE友だち登録者限定でプレゼントキャンペーンを実施しました。プレゼントの内容はSNSで拡散すると、景品が豪華になるというものでした。結果、期間中にLINE友だち登録者が約3倍に増加し、SNSでの拡散も多くの人が行いました。
③ハロウィン期間限定メニューキャンペーン
このキャンペーンでは、期間限定のハロウィンメニューを注文するとLINE公式アカウントに友達登録すると、10%OFFクーポンがもらえるという特典を設けました。
このキャンペーンでは、季節感を取り入れたメニューと、LINE公式アカウントを活用した集客が成功し、多くの来店者が集まりました。
飲食店におけるLINE広告での顧客マーケティングの方法と成功事例
飲食店がLINE広告を掛け合わせた顧客マーケティングの方法や成功事例を紹介します。
LINE広告は新規顧客の獲得といった飲食店が特に注力している分野に強いのはもちろんですが、既存顧客のリピート率向上や客単価UPなどの売上向上にも強いサービスです。
成功した顧客マーケティング事例の紹介
・ポイントカード機能の導入による顧客数の増加
ある飲食店では、LINEアカウントと連携したポイントカード機能を導入しました。ポイントカードを提示することで、割引や特典が受けられる仕組みで、顧客数が約2倍に増加しました。また、ポイントの貯めやすさや使いやすさも好評で、リピート率も向上しました。
・オンライン注文サービスの提供による売上アップ
ある飲食店では、LINEアカウントを活用してオンライン注文サービスを提供しました。注文方法が簡単で、注文履歴の確認や再注文もスムーズに行えるため、利用者数が急増し、売上も大幅にアップしました。
・プッシュ通知を活用した新メニューの宣伝
ある飲食店では、新メニューの宣伝にLINEのプッシュ通知を活用しました。店舗に来店したことがある顧客に対して、新メニューの紹介や期間限定のキャンペーン情報をプッシュ通知で配信しました。その結果、新メニューの注文数が前年比で約3倍に増加しました。
LINE以外のチャネルとの連携も有効で、LINEの広告を見た利用者に対して、店舗のSNSアカウントやメルマガなど、別のチャネルで情報を提供することで、顧客ロイヤルティの向上につながります。
まとめ
LINE広告を利用することで、飲食店はリーズナブルな広告費で多くの人々に宣伝することができます。しかしながら、LINE広告を効果的に活用するには、次の点に留意する必要があります。
・LINEは個人情報を扱うため、プライバシーに関するルールを守る
・LINEを使ったキャンペーンやサービス提供は、利用者の許可を得る
・コンテンツの質や配信タイミングなど、利用者が興味を持つ情報を提供する
・キャンペーン期間中はお店に関する情報をSNSなどで積極的に発信する
・コンテンツは視覚的でわかりやすいものにする
・ターゲットを明確にし、それに応じたメッセージを用意する
・地域性を考慮した訴求を行う
これらのポイントに留意しつつ、効果的なLINE広告キャンペーンを実施することが重要です。
